このエントリーをはてなブックマークに追加

遺品整理アンカーです。本日は、以前、伊丹市で行った遺品整理のお話をさせいただきます。このお話は、ご遺族様が命の大切さを知ってほしい、そして、いざというときの準備は必ず必要だと、思い知らされたとおっしゃり、ブログへの掲載を通じて、知ってほしいとお申し出があり、書かせていただくお話です。ある日、私たちが、宝塚市での遺品整理の作業を終えて事務所へ戻る途中、幹線道路が渋滞していました。いつもこの時間帯は、交通量が特に増えるので、渋滞は当たり前だと思いながら運転を続けていました、救急車が私たちの車の横を、サイレンを鳴らしながら、過ぎ去って行きました。おそらく、交通事故があったらしく、渋滞の中、徐行しながら、走行を続けていますと、少し先で、救急車とパトカー、そして消防車が確認できます。交通整理を行っている、警察官の指示の下、事故の処理のため、一時的にその車線は規制されました。走行ルートを変更し、事務所に到着し、次の日の、川西市の遺品整理の準備も終わり、終礼をしてから、私はスタッフと解散しました。その後、運転しながらラジオを聴いていると、トラフィックインフォメーションです、と、交通情報が流れ、何気に聴いていましたら、先ほどの事故の渋滞情報が流れていました。私たちのお仕事は、人の「死」が関わってくるため、これまでに、いくつも、数え切れないほどの、ご遺族の悲しむお姿に直面してまいりました。そのたびに、命の尊さも学んできました。つらいニュースを聞くたび、心が傷んで止みません。翌日、川西市での遺品整理の作業中に、メールが届きました。確認してみると、今すぐにではないが、葬儀などが落ち着いたら、遺品整理をお願いしたい、とのご連絡です。私は、遺品整理を終えて、お問い合わせをしてくださったご依頼者様に、ご連絡をさせていただきました。お話によると、ご依頼者様は故人様のお父様で、「息子が事故で亡くなった、これから、今すぐというわけではないけど、この先、何をしたらいいかもわからなくて・・・。」とおっしゃられて、電話の奥で、懸命に、お涙をこらえながら、お話を続けてくださいました。そして、昨日、ご長男が交通事故により亡くなったとお話になられました。お話を聞いていましたら、前日の遺品整理作業の後に通った、あの道路での事故のようです。胸が痛みました。私が作業を終えて帰っている頃、ほぼ、同時刻に、ご長男はお亡くなりになられました。そしてお父様は、いてもたってもいられない理由があると、遺品整理アンカーに、ご連絡をくださった理由をお話になられました。そのお話をお聞きして、驚きと同時に、また、私は心が痛みました。お父様とご長男お二人で、ある日、テレビを観られていると、遺品整理のお仕事を紹介している番組が放送されており、お二人で、真剣に、「終活」、つまり、終焉に向かう活動について、お話になったそうです。その中で、ご長男が「エンディングノート」をお知りになり、オヤジ、今度書いてみたら?」と勧められたそうです。そして、ご自宅から近い、アンカーにお問い合わせをされたとの事でした。私はそれを聞き、すぐに思い出しました。確かに、数ヶ月前、お電話でエンディングノートについてのお問い合わせがありました。その際に「すみませんが、父にお手本を書いておきたいので、2部ください。仕事中で不在なのでポストに入れてくれたら助かります。」そうおっしゃられたので、その日中に、私は、お持ちしました。そして、名刺と、エンディングノートを2部入れておいた封筒を投函させていただきました。お父様も、「まだ、その辺は詳しく知らないが、名刺があったので、連絡をさせてもらったが、まさか、こんなつながりがあるなんて。」と驚かれていました。後日、お見積りをさせていただくため、ご長男のお部屋を見せていただいていますと、あるものを見つけました。それは、お父様への、お手本として、書かれた「エンディングノート」だったのです。それは、ほぼすべてが詳細に記入され、ご長男の書かれた文字で埋め尽くされておりました。すぐお父様をお呼びし、お渡ししました。お父様は涙を流し、「あいつ、お手本じゃなく、これじゃ、正真正銘の本物のエンディングノートになったじゃないか。」最後のページに、私のもう一枚の名刺と、なるべく大きめに書かれたアンカーの電話番号。ご長男は、お手本としながらも、決して、適当ではなく、ご自分の詳細な情報をエンディングノートに記入され、お父様へ託されたのです。「これがなかったら、契約してることも、何もわからないことだらけだし、友達の連絡先とかも、わからないままだった。葬儀に間に合うか、わからないけど、友達も呼んであげたい。」とおっしゃいました。後日の遺品整理作業で、お父様にお会いした際、お父様は「アンカーさんに縁があったんだろうね、僕も、息子も。」そうおっしゃられていましたが、私は否定しました。「それは、縁ではなく、ご長男が、本当に真剣にお父様を想われて、ご心配をされておられていたのです。」ご長男のお父様へ対する優しいお気持ちがすべて良い方向へ道標をしてくれたのでした。