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本日は伊丹市で行った遺品整理を行った時のお話をいたします。メールで、お問い合わせがあり、お電話をすると、電話に出られたのは男性の方で、妻の遺品を整理したいので、一度、見に来てほしいとの事でした。私は、池田市の遺品整理の作業を終えてから、その足で、その現場へ向かいました。到着すると、若い男性が出迎えてくださり、中へ案内してくださいました。マンションの、2LDKタイプのそのお部屋は、とてもきれいに整理されておりました。整理するご遺品について訊ねると、お話をしてくださいました。故人様は、奥様で、ご依頼者様は、ご主人です。お二人暮らしをされていましたが、ご主人のお仕事は、最近は出張が多く、最近は、月に数えるほどしか、一緒に過ごせなかったとお話をしてくださいました。出張先から、家に戻ろうと、電話をしたが、出ないので、不思議に思ったが、戻ってみると、奥様が倒れておられたのです。ご主人は、救急車を呼ばれたそうですが、すでにお亡くなりになっていたそうです。今まで、元気だった奥様との突然のお別れは、あまりにもつらすぎます。数日前のお話だというのに、ご主人は弱い素振りもみせず、本当にご立派でした。作業当日、「前は、見せられませんでしたが、この奥に、整理したいものがあるんです。」そうおっしゃって、扉を開けてくださいました。すると、こちらのお部屋も整理が行き届いております。お手を合させていただき、お部屋を整理中、あるものを見つけました。それは、手作りの立体絵本と呼ぶべきでしょうか、切り抜かれた、ご主人と奥様のお写真が、ストーリーに合わせて、飛び出す仕組みになっていました。どうやら、出会ってから、今までの日々を作品にしたような造りのようです。ご主人に、お見せすると、ご主人は「知らなかった。こんなもの作っていたなんて・・・。」と絶句されていました。一度、手を止めて、一緒に見てもらえないかとおっしゃったので、私は、ご主人とともに、絵本を読みました。学生時代、ご主人が奥様に気持ちを告白したそのお言葉、プロポーズのお言葉、結婚式でのお二人の涙、一緒に暮らし始めた初日のお写真、お二人の歴史そのものが、記されていました。最後のページには、こう記されておりました。人生最後の日、私が、あなたを見送るのは絶対にイヤ、あなたが私を見送ってね。それを読んで、ご主人様も私も号泣してしまいました。ご主人様は、「整理が終わると、ここを引っ越そうと思っているんです。ここは二人の思い出が詰まりすぎて・・・。」とおしゃって、号泣されました。そして、「まさか、こんな別れ方になるなんて思ってもいなかったので、心の整理もつかなかったですが、ようやく決心できました。」ご主人は、奥様が残された大切な物語を、自分で保管するとおっしゃいました。そして、これからの自分の人生を付け加えて、完成したら、妻のもとへ送ってあげたいとおっしゃいました。ご主人と奥様の絆は、色あせることなく、これからも輝き続けるでしょう。